ママの子育てを入浴でハッピーに!!
Q-1:なぜ体温が低くなったのでしょう。
A:下記の図に示されるように、体温の熱の約60%は骨格筋で作られます。骨格筋とは、自分の意志で動かすことが出来る腕や足の筋肉です。(自分の意志では動かすことが出来ない、自律神経の命令で動く胃や血管などの筋肉を平滑筋と言います。)即ち、体温の熱は、自分の意志で筋肉を動かして作るのです。歩いたり、走ったり、物を運んだりと動けば熱がでて体が熱くなるのを実感できます。私たちの社会は、近年、どんどん電化、自動化され、洗濯も掃除もボタン1つでできるようになり、何でもリモコンで操作でき、動くことが激減しました。また、仕事も肉体労働は減少し、殆どパソコンで行い、人工知能の利用でますます動かなくなり、熱の産生が減少してきました。よって、体温も低下してきたというわけです。
体温が低下してきた原因は、骨格筋を使わなくなった(動かなくなった)、筋力が低下してきた事が最も大きな原因です。
ちなみに、体温が36.0℃以下の人を低体温と言います。低体温の人は、疲れやすい、だるい等体調不良を訴える人が多くいます。低体温の改善には、日常の入浴にちょっと工夫を加えたヒートショックプロテイン(HSP)入浴法がお勧めです。低体温を改善するだけで、身体が軽くなり、体調も良くなります。詳しくは、伊藤要子(で検索)のホームページを見てください。URL:http://www.youko-itoh-hsp.com/
オンライン講座 第1回 Q&A回答

Q-2:なぜ汗で体温が下がるのでしょうか?
A:外気温が高くなると、体の熱を捨てる方法は、汗が主体になってきます。例えば、外気温が、38℃になれば、体温より外気温の方が高いのですから、熱を捨てるどころか、外気の熱が体内に入ってきてしまいます。よって、私達は汗を出して体温を下げようとします。
汗は、水蒸気になって気化(気体になる)していきます。汗は1mlにつき、0.6キロカロリーの熱を奪って気化し、水蒸気になります。この気化するために必要な熱が私達の体内から奪われるので、体温が下がるのです。
今100ml(約コップ1杯分)の汗を出したとすると、100ml×0.6キロカロリー=60キロカロリーの熱を奪って気化し蒸気になっていきます。即ち、体内から60キロカロリーの熱が奪われます。体重60キログラムの人では(体が全部水だとすると)、60キロカロリーの熱が奪われると、その人の体温は1℃下がります。
**1グラム(1ml)の水の温度を1度上げるには1カロリーの熱が必要です。
**1キログラム(1000ml)の水の温度を1度上げるには1000カロリー(1キロカロリー)の熱が必要です。